私たちが大切にしていること
~子どもの気持ちによりそう医療~
Nature Based Medicine
物語と対話に基づく医療
子どもたちの人格を尊重しながら、全人的にアプローチします
Evidence Based Medicine
根拠に基づく医療
う蝕治療ガイドラインに基づいた治療を行います
子どもの歯(乳歯)は大人の歯(永久歯)と比べてむし歯にかかりやすく、ひとたびむし歯になると歯髄(いわゆる神経)まであっという間に進んでいくという特徴があります。小さい子どもの場合は自覚症状を上手に訴えることも難しいため、小さく見えるむし歯でもかなり進行したむし歯である可能性があります。統計では3才からむし歯が増え始め、4才から5才では隣接面う蝕(歯と歯の間のむし歯)が増加します。年齢とともに親元から離れ「感染の窓」が増えること、乳臼歯(乳歯の奥歯)がはえてくること、ふつう食や食行動の変化、歯みがき習慣などが原因として考えられます。
お子さまの歯の治療方法
CO-1:エナメル質1/2未満・・・フッ化物応用
C2:エナメル質1/2を超え象牙質に達する・・・治療介入
C3:一部歯髄(神経)に達する・・・神経の治療
歯が生えた2-3年がいちばんむし歯にかかりやすい時期と言われています。定期的な検診とエックス線撮影、フッ化物塗布をおすすめします。
楽しく通える
「あまぐりキッズクラブ」
お子さまを対象とした「あまぐりキッズクラブ」では、ご入会いただいたお子さまに手帳をお渡しいたします。歯のはえかわりや歯並び、むし歯治療の記録、とくに初期むし歯の経過観察をダイアグノデントという光学う蝕検出装置を用いて管理していきます。母子手帳と同じように歯の成長記録にお使いください。
*ダイアグノデントはレーザー光を当てるだけで痛み無く、むし歯の状態を「音」と「数値」で表すことができるため、小さなお子さんにも無理なく受けていただけます。また、エックス線写真だけでは判断しにくいむし歯の進行度を数値で表すことができるため、より正確な診断に繋がります。
小児歯科メニュー
歯みがき指導
お子さまが正しい歯みがき習慣を身につけることは、将来の口腔健康を守る上で欠かせません。しかし、幼少期のお子さまは歯みがきを嫌がることも多いため、最初から完璧な歯磨きができる必要はありません。まずは、歯ブラシを少しずつ口に入れ、歯茎や口の中を触る感覚に慣れさせることが大切です。歯科医院では、正しい歯ブラシの持ち方や磨き方を指導します。親御さん向けには、仕上げ磨きの方法をアドバイスし、家庭でのケアをサポートします。特に乳歯が生えている間は、お子さま自身の歯みがきだけでなく、親による仕上げ磨きが重要です。適切な歯磨き指導を受けることで、家庭でのケアが向上し、むし歯予防につながります。
フッ素塗布
フッ素塗布は、歯のエナメル質を強化し、むし歯のリスクを大幅に軽減する方法です。フッ素には、エナメル質に取り込まれることで歯を固くし、再石灰化を促進する効果があります。初期段階の小さなむし歯であれば、フッ素の働きと唾液の力で自然治癒することも可能です。また、フッ素は虫歯菌の活動を抑制する効果もあり、むし歯の進行を防ぐことができます。ただし、フッ素の効果は3〜4カ月程度しか持続しないため、定期的な塗布が推奨されます。特に成長期の子どもにとって、フッ素塗布はむし歯予防の一環として非常に重要です。
シーラント
シーラントは、奥歯の溝を白色のプラスチックで埋めることで、むし歯を予防する治療法です。奥歯の溝は、歯ブラシが届きにくく、むし歯になりやすい部分です。このシーラントによって溝を埋めることで、食べかすや細菌が溝に溜まるのを防ぎ、むし歯のリスクを減らします。シーラントは目立ちにくく、子どもの歯のセルフケアをサポートする効果的な方法です。ただし、シーラントを施しても、毎日の歯磨きをしっかり行うことがむし歯予防には欠かせません。
ご家庭でできるむし歯予防
歯質を強化する
歯質を強化することで、むし歯にかかりにくい歯を作ることができます。フッ素塗布はもちろん、フッ素入りの歯磨き粉や洗口剤を日常的に使用することで、エナメル質を強化し、むし歯のリスクを減らします。家庭でも積極的にフッ素を取り入れることで、子どもの歯を守ることができます。
ダラダラ食べをやめる
おやつや食事を長時間にわたって食べ続ける「ダラダラ食べ」は、むし歯の原因になりやすいです。口腔内が常に汚れた状態になることで、虫歯菌が増殖しやすくなります。おやつの時間を決め、食事と食事の間に十分な時間を空けることが、むし歯予防には効果的です。
仕上げ磨きをしっかりする
お子さま自身で歯磨きをすることは大切ですが、まだしっかりと磨けないため、親による仕上げ磨きが不可欠です。特に小さな子どもの場合、磨き残しが多く、仕上げ磨きがむし歯予防の鍵となります。目安として8歳くらいまでは、親がしっかりと仕上げ磨きを行いましょう。
お子さまの矯正について
歯並びや噛み合わせに問題がある場合、早期に矯正治療を始めることで、さまざまなメリットがあります。子どもの成長期に矯正を行うことで、骨格の問題を改善し、永久歯が生えそろう頃には自然な歯並びに導くことが可能です。また、成長期に矯正を始めることで、大人になってからの治療期間や費用を軽減できる場合があります。歯並びが気になる場合は、早めに歯科医院に相談することをお勧めします。